Ice Nine Kills "IT Is The End"
今回はこの曲。
歌詞を見るとわかるのだが、この曲はスティーブン・キング作の「IT」にインスパイアされている。
残念ながら僕は「IT」を見たことがない。90年版、リメイク版ともにだ。
が、オタクミームとして一時期ペニーワイズの下水道シーンが流行ったことや伝聞である程度ストーリーの把握をしている。
その上で和訳をしようとしているのだけれど、つくづくこういう知識ってどこで必要になるかわからないなと思う。
物語や作品を知っておくことはパロディやインスパイアを理解するうえでとても重要なことだ。知識不足で受け取れる面白さを減らすのは非常にもったいない。知識は力。
ってことを本編を見たことがない人間が言うのもどうかと思うが。いつか見ないと。
肝心な曲やアーティストの解説をしていなかった。
と言っても、僕がIce Nine Killsと出会ったのはマジな話数日前で語れることが非常に少ない。
現段階で言えるのは、ボーカルのスペンサー・チャーナスの声がありえんくらいイケメンでクリーンとスクリームの差に惚れそうになるってことと、1曲1曲の規模が壮大でミュージカル観てるんか?って気分になることくらい。
多分そのうち他の曲も和訳すると思うしその頃にはもう少し書くことを増やしておきたい。
IT is the end
Allow me to introduce myself
自己紹介をさせておくれよ
They call me the dancing clown
人は僕を踊る道化師って呼ぶんだ
And you must be Georgie
そしてきみはジョージ、だろう?
Did you hear my circus was in town?
街で僕のサーカスのことを聞いたかい?
It seems I have your boat here
僕が持っているこの船は君のものみたいだね
The storm blew her off track
嵐が彼女を吹き飛ばしちゃったみたいだ
Just reach your hands down here and take it
さあ、手を伸ばして拾い上げるんだ
If you really want it back
本当に取り戻したいのなら
Oh Georgie
ああ、ジョージ
You can trust me sweet child
信じておくれよ、かわいい子
Step right this way
さあ、こっちへ来るんだ
I'm at your service with a smile
笑顔で出迎えてあげよう
Believe me
信じておくれ
IT's nothing to fear
恐れることなんて何もない
When I feast on your flesh
僕が君の新鮮な肉を頂いてるとき
You'll see that we all float down...
君も浮いているのがわかるだろう...
HERE!
ここでな!
Pick through the past you'll see
君が目の当たりにする光景を調べておくといい
I'm living history
僕は行ける歴史なのさ
Come one come all
さあ、皆集まるんだ
'Cause I'm starved for the kill
殺したくってたまらないんだ
Prey on the pure at heart
純真さを餌食とし
Feed on their body parts
その血肉を糧とする
I've got some big fucking shoes to fill
詰めておく靴はいっぱいあるからね
Follow me and I'll show you the truth
ついてきて、真実をみせてあげよう
Devastation as the deadlights defuse
死の光が安らぐような荒廃
Follow me and I'll show you the truth
ついてきて、真実をみせてあげよう
Face down in the fountain of youth
"若返りの泉"の中で頭を垂れるといい
[Pre-Chorus]
Just like Georgie
ジョージのときのように
IT's all out of hand
"それ"はもう止まらない
So join me
さあ、手を取って
[Chorus]
Catch me at the big top
サーカス上で捕まえてみなよ
Buried underground
全ては闇に葬られた
You know I'm not clowning around
僕がふざけてるわけじゃないってわかってるだろう
Even with a smile from ear to fucking ear
耳から耳へ、満面の笑みを浮かべているときでさえね
IT's everything you know
"それ"は君が知るすべて
IT's everything you fear
"それ"は君が恐れるすべて
A carnival of carnage that much you assume
この虐殺のカーニバルは君が思うに足りることになる
But IT's more than just a costume and red balloons
"それ"はただの仮装と赤い風船じゃない
IT's coming back around every 27 years
27年ごとに帰ってくるよ
IT's everything you know
僕は君が知るすべて
IT's everything you fear
僕こそが君が恐れるすべて
So let go
諦めたほうがいい
You know what makes me smile?
何が僕を笑顔にさせてくれるか知ってるかい?
Devoured juveniles
めちゃくちゃになった子供たちさ
Their innards tangled in my twisted grin
彼らの臓物は僕の捻じれた笑みと共に掻き混ぜられた
Chuckled so hard I choked
うんざりするほど笑っちゃったよ
Call it an inside joke
内輪ネタとでも言おうかな
They say that laughter's the best medicine
笑いは最良の薬だって言うらしいからね
Follow me and I'll show you the truth
ついてきて、真実をみせてあげよう
Face down in the fountain of youth
"若返りの泉"の中で頭を垂れるといい
[Pre-Chorus]
[Chorus]
IT is the end
"それ"は終わりを告げた
IT's come again
"それ"はまたやってくる
Believe IT or not, You'll all disapper
信じようと信じるまいといずれは皆消え去ることになる
IT cannnot be fought
抗うことはできない
We all float down here
みな、ここで浮かぶことになる
蛇足
こえぇよペニーワイズ。
訳している最中に笑っちゃったのが"I've got some big fucking soes to fill"と"Their innards tangled in my twisted grin..."のくだり。
前者は多分バラバラになった子供たち「だったもの」をピエロ特有の大きな靴に詰めている様子なんだろうし、後者は子供の臓物を弄りまわして笑い転げる様子なんだろう。
それを内臓が体内にあることと内輪ネタでかけて、"Call it an inside joke"と言っているんだと思う。多分。
猟奇的すぎるわ。けどここまでぶっとんでると全然嫌いじゃない。
あとここでは書いてないけどプレコーラスの終わりにスペンサーのスクリームサーカスの歌(?)が入っているんだけど、この曲一番のここすきポイント。
めちゃ本編みたくなった。